ダウラチェンリ峰 西壁脇稜線ルート(赤)ベースキャンプ:ダラマンガ
予定期間:6月1日~31日間
参加隊員数:22名
食料パック140
テント:25
登壁セット:15
酸素ボンベ:0
登攀セット:115
整地セット:10
西壁の直登を避け、稜線に出るルート。稜線ルートなので期間を若干長めに見積もったが、それでもギリギリだった。
開始早々、BCから出たすぐの地点(4680m)で雪崩に巻き込まれ、ベテランで組んだ班が10日ほど行動不能になるというアクシデントがあったが、そのまま続ける。
最初の安全地帯にC1(5380m)を設営。そこからしばらく行ったところに壁が2つ続き、その先からが稜線となる。稜線に2箇所安全地帯があるので、C2(6478m),C3(6771m)と刻んで設営する。稜線に出ると風が猛烈に吹くようになるが、それ以外の場所も風が強いので注意が必要。
それ以降は安全地帯がない。頂上付近で
南面西側のルートと合流したので、比較的雪崩安全度の高い合流地点にC4(7244m)を設営しアタックキャンプとする。C4の先に壁があり、そこまで工作したところでアタックを始める。
C4の雪崩安全度が最大でなかったので、できるだけ利用しないようにしていたのだが、最後のアタック終了後にきっちり雪崩で遭難。起きたのが夜中のことだったのでしばらく助けに行けず、凍傷がかなり進んでしまったが、C3に置いていたバックアップ班で捜索、無事に連れ帰ることができた。アタック後だったからいいものの、前だったら彼らの登頂は断念するしかなかっただろう。
31日目辺りから撤収を始めたが、風雪が激しく3日ほど作業ができなくなってしまった。34日目に動けるようになったが、食事ができない班が出る始末。これ以上風が吹いたら撤去は諦めようと思っていたが、これまたギリギリだった。ツイてるのかツイてないのか。
ルートの感想:
それほど長くなく、ピナクルも避けられるので比較的楽なルートか。7000m付近に安全地帯がないので、キャンプ設営に覚悟が必要なくらい。稜線ルートでは食料は多めに、というのを改めて実感させられた。工作セットは登攀が115、登壁が15でほぼ頂上直下まで工作できるはず。
- 2008/09/07(日) 09:53:55|
- 蒼天の白き神の座
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