椎名誠「問題温泉」
ちょっとホラーっぽい雰囲気の短編集なんですが、
この手の小説にありがちな「ここが怖いとこだよー怖がれよー」
っていうオチが全くないのが好印象です。
いきなりぱたっと終わる。それがかえって深そうに思えます。
椎名誠「鉄塔のひと」
不思議な話の短編集。これもぱたっと終わります。
表題作の「鉄塔のひと」は椎名誠らしい奇想とアウトドアの要素が十二分に
詰まった傑作。
「たんねん洞」もそうでしたが、こういうのはやっぱ男の子としてはワクワ
クさせられます。キャンプがしたくなるなあ……。
京極夏彦「姑獲鳥の夏」
京極夏彦は長いから嫌だなあと思ってたんですが、考えてみれば島田荘司も
これくらい長かったような。
実際すぐに読めてしまいました。
久しぶりに(言動が)正統派な探偵に出会えました。これはもっと早く読ん
どくべきだったなあ……。
この勢いで他の作品も、と思ったら「姑獲鳥の夏」って京極作品の中では短
い方だったのね……。
ちょっと読む気ダウン。
ハードカバー版「アトポス」の破壊力を考えれば……と自分を励ましてみた
り。
西尾維新「ヒトクイマジカル―殺戮奇術の匂宮兄妹」
前作までは多少なりともミステリーの要素があったんですが、もう欠片しか
無いんですね……。
その辺りを期待して読んだので酷く裏切られた気分です。
私が悪いんですが。
完全にただのライノベじゃーんということで、もう維新たんの小説は読まな
くていいなと。いい加減いっくんにも疲れてきましたし。
はやみねかおる「怪盗クイーンの優雅な休暇」
ヲタヲタしいですね。これもミステリー要素はほぼゼロ。ちょっとがっかり。
まあバトルが多少お寒いことを除けば、正統派のヒーローものとして楽しめ
ますな。
小学生にはやはりこういうものを読ませねばなりません。
でもどうもヲタ入門書って感じなんですよね……有害図書です。
小学生にこんな本を読ませてはいけません。
- 2003/10/09(木) 21:52:00|
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